ゴム版はんこの作り方(彫り終わりまで)
ohirune sanpoのいつものゴム版はんこの作り方(彫り終わりまで)です。
こちらを使用しています↓
消しゴムはんこの作り方はこちら→消しゴムはんこの作り方
※大まかな流れはほとんど同じです。
彫る字や絵を決める
まずは彫るものを決め(描き)ます。
私はゴム版はんこは線が細いものやベタ面が少ないものを作るのに使うことが多いです。
ここでは単純に「ゴム版はんこ」を彫っていきます。

トレーシングペーパーに写す
決めた字や絵をトレーシングペーパーに写します。
ゴム版に転写しやすいよう、基本的にはしっかりめに描きます。
ゴム版に転写する

トレーシングペーパーを裏返し、字や絵を描いた側をゴム版に当て、
トレーシングペーパーがずれないよう気を付けながら転写していきます。
私の場合はずれないようにトレーシングペーパーを抑えながら、爪でこすります。
爪以外で試したこともありますが、個人的には爪が一番確実です。
いろいろな角度から、写し逃しがないようこすっていきます。
力を入れたくなるところですが、そうするとだんだんトレーシングペーパーが反ったりふにゃっとしてきて失敗しやすくなります。
なのでなるべく力をかけすぎず、こすり忘れのないようちょっとしつこくやります。

途中で様子見をするときは、トレーシングペーパーがずれないように細心の注意を払ってチラ見します。
ずれてしまうと位置を直しづらいです。
ゴム版自体の色が濃くトレーシングペーパー越しに写せたところが見えにくいので、なかなかぴったり直せません。
大きめのものだとずれにくいようにするために、あらかじめトレーシングペーパーの一辺をマスキングテープなどでゴム版に貼ってから転写することもあります。
…それでもずれることがあるので注意は必要です(*_*)

彫る
先に切り分けてから彫ることもあれば、大きいままで彫ることもあります。
小さいはんこだと、切り分けると彫りづらい&場合によっては余白をはがしづらくなることがあるのでそのまま彫ることが多いです。
画像のように消しゴムだと先に切り分けることが多いです。

転写した下書きのきわを、気持ち外側に刃を向けて進めます。
曲線などはカッターよりゴム版を回転させる方が安全です。
深さは1㎜くらいでしょうか。
余白をはがす場合は浅すぎると必要なところまで一緒にはがれてしまうので、
そのときの様子を見ながら慣れていくのが良いと思います。
今回のように字を彫る場合は私は下の画像のようにしています。
字以外でも、動物の顔のパーツや細かい部分の集まりなどは先にこのようにしています。
周りをぐるっとするときは気持ち深めに刃を入れています。
もちろん余白をはがすときに一緒に持っていかれないようにするためです。
(どれだけ失敗してきたんだ)

あとはコツとも言えないようなことですが、ゆっくり刃を進めます。
少しずつゆっくり彫った方が、後での調整が多くなるより結果的にきれいに・早くできます。
そして怪我の予防にもなります。
はがせるところははがす

ゴム版はんこの特徴的な余白をはがす工程です。
大きいまま彫ったときは周りを囲むように刃を入れて、はがす範囲を決めます。
上の画像だと左下の角のような端っこからはがすか、図と端っこまでの間にカッターで切れ込みを入れてそこからはがします。
切れ込みを入れたらゴム版を軽く曲げるとそこが浮いてくるので、そこを捕まえてはがします。
途中で千切れてしまったらまた別の端っこからか切れ込み方式です。
指でもできますが私はピンセットや、大きい余白ならペンチも使います(笑)
残すべきところを確認しながらゆっくりはがします。
余白と一緒に持っていかれそうなところを発見したら、再度そこにカッターを深めに入れて安全を確保します。

切り取り・調整
大きいまま彫った場合、切り取ります。
私の場合は彫るときのデザインナイフではなく、大きめのカッターで切ります。
デザインナイフだと力を入れづらいのと、下まで到達しづらいのでそちらがオススメです。
一度で下まで切るのが難しければ、何度かに分けて少しずつ深く切った方が安全です。
切り取れたら、さらに周りのいらないところを減らしていきます。
余計なところにインクが付くのを防ぐためです。
これらはデザインナイフでやります。
最初の頃、このときが意外と怪我をしがちだったので今も気を付けてやっています。
あとは角や線の端に残ったゴム版の黒いところなどを取り除いたりします。

転写の汚れが残っていれば、ベビーオイルを付けたガーゼ・ティッシュ・綿棒などのいずれかで落として油分をふき取り、ねりけしで掃除をします。
おしてみる
試しおしをします。

おしてみて、直した方が良いところがあれば直します。
ひとまず完成!